「総務やさん」第1097号
●ガソリン300円?
・・・・(株)総務システムサービス
代表取締役 伊藤 碩茂(ヒロシゲ)
ホルムズ海峡の緊張が高まる中、今後ガソリン価格はどうなるでしょうか?最悪のシナリオとしては「1L=300円超」の可能性も指摘されています。
封鎖期間と政府の対策次第により実際の影響は大きく変わると思われます。
具体例をあげて見ていきたいと思います。
○想定シナリオ別 日本のガソリン価格の見通し
1.数週間で解消(軽度)
・原油価格:100~120ドル/バレル
・ガソリン価格:200~220円/L
すでに原油は100ドル付近まで上昇しています。ただ、すぐに収束すれば、政府の補助金や備蓄放出で価格上昇は一時的なもので終わると思われます。
2.1~2か月続く(中度)
・原油価格:120~150ドル/バレル
・ガソリン価格:220~260円/L
ホルムズ海峡は、世界の原油の約20%が通過する要衝のため、問題解決には時間がかかる可能性があります。その場合、補助金等を含めても250円近くになることも考えられるでしょう。
3.数か月以上続く(最悪のケース)
・原油価格:150~200ドル/バレル
・ガソリン価格:260~330円/L
一部のエコノミストは「330円時代」もあり得ると指摘しており、イラン側も「原油は200ドルに達する可能性」を示唆している状況です。ここまでくると、日常生活だけでなく企業にも大きな影響が出ることは間違いありません。
○なぜ日本は特に影響を受けやすいのか?
1.中東依存度が極めて高い
日本の原油輸入の約94%が中東に集中。
2.ホルムズ海峡が“生命線”
日本向けタンカーの約8割が同海峡を通過。
3.円安が追い打ち
原油高+円安により、価格上昇が他国より大きくなりやすい。
○政府が取り得る主な対策
・国家備蓄の放出
・ガソリン補助金の復活
・石油の元売り企業への追加支援
政府はすでに補助金復活を検討しており、実際の店頭価格は200~250円程度に抑え込む可能性が高いと見られています。
ホルムズ海峡の封鎖が長期化すれば、ガソリン価格が300円前後まで上昇する可能性は否定できません。ただし、政府の介入余地が大きいため、実際の店頭価格は極端な数字にはなりにくいと考えられます。
●特殊詐欺・闇バイトの動向
・・・・山中 一(やまなかはじめ)
令和7年の特殊詐欺による被害額は約1,414億円、認知件数は27,758件だったそうです。(2月13日警察庁の発表より)
特にニセ警察詐欺やSNS型投資詐欺、SNS型ロマンス詐欺が増加しているとのことです。また、依然として闇バイトに巻き込まれる事案も多いといいます。
詐欺や闇バイトと言われても「普通に過ごしていれば関係ない」と思いがちですが、手口はどんどん巧妙化しているようです。
例えば「架け子」(犯人グループの手先として、被害者に嘘の電話を掛け金銭を騙し取ろうとする役割)であれば「コールセンターでの仕事です。スクリプトどおりに話すだけです」と一見怪しくない文言でアルバイトの募集していたり、「上場企業の仕事です」「行政の許可を得ている作業です」とウソの情報で人を集めたりするそうです。
さらに、怪しいバイトと言えば高額報酬だろうという思い込みを逆手に取り日給1万円という無難な金額で募集することで、普通のバイトを装う手口もあるといいます。
受験シーズンが終わって新しくアルバイトを始めようとしている若者が身近にいる場合は、過保護なくらい気にかける方がよいかもしれません。ちなみに若者だけでなく定年後働こうとするシニア層も特殊詐欺・闇バイトのターゲットだと言われています。働こうと思うのはとてもよいことですが、若者・高齢者ともに働く先には要注意です。
【参考】
警察庁 特殊詐欺対策ページ 令和7年中の情勢
https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/circumstances/statistics/
東京都 特殊詐欺加害防止特設サイト 進化する闇バイト勧誘の手口
