総務やさん

「総務やさん」第866号

働かないオジサン(もしくはジイサン・オヤジ)対策
             ・・・・(株)総務システムサービス
                  代表取締役 伊藤 碩茂(ヒロシゲ)

 4月1日より新しい法律が数多く施行されました。国民に広く影響を与える
労働法関連の2大改正は、同一労働同一賃金に関するものと70歳定年に向か
っての努力義務が定められたことです。
 言いにくいのですが、両者とも働かないオジサン対策という困難な課題がつ
きまといます。筆者は今年目出度く(?)古希(70歳)となります。零細な
がら創業経営者として今まで生き長らえてきました。「まだ辞めないのか?」
「最近ボケていないか?」と言われないよう自問自答しながら働く毎日です。

 男性の健康寿命は72歳を超えました。男女ともに、健康寿命は年々延びて
いるようです。職種にもよりますが、統計データから見ても70歳まで働ける
人が多そうです。ですが、若い時に比べれば、身体能力が低下していることは
言うまでもありません。企業が高齢者雇用努力義務達成のため、生産性や判断
力の落ち込んだ高齢者を職場に置くことのリスクは、すべて若い社員が負うこ
とになります。

 人事・労務のコンサルタントとして40年近く生きてきました。将来を嘱望
される若者の芽を摘むサイテイなオヤジを数多く見てきました。特に醜いのは
自身のセガレに嫉妬するオヤジです。こういうオヤジは、会社では若い有能な
社員に嫉妬します。

 こういうオヤジでもいずれ70歳まで雇用を義務付けられます。ならば、ど
のような処遇を与えるべきでしょうか? その時が来る前に対策を考えておく
ことが、組織には求められているのかもしれません。
 間違っても管理職のポストにつけてはなりません。名前だけ管理職であって
もです。本人が勘違いしますから。
 さらに、本人には「あなたの職場における第一の役割は、在職中培った知識
経験を若い人に伝えることです。但し、間違っても若者を競争相手と思って、
戦ってはなりません」と理解してもらうことが必要です。


自転車条例にご注意を
                  ・・・・山中 一(やまなかはじめ)

 4月を迎え、急に暖かくなってきましたね。桜を見ながら散歩をする人、自
転車で通勤する人などを見かけることが多くなってきました。人が密集すると
ころを避けつつ外を歩いたり自転車に乗ったりすることは、健康のためにもよ
いことです。しかし、車を運転する方は、歩行者や自転車にヒヤッとしたこと
もあるのではないでしょうか。

 令和3年4月1日、愛知県で自転車に関する条例が施行されました。その名
も『自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例』です。
 「自分は自転車に乗らないから関係ない」と思っている方もいるかもしれま
せん。けれど、お子様がいる方、自転車通勤を許可している会社、業務に自転
車を使用している会社などは注意が必要です。

 この条例で特に重要なのは、「乗車用ヘルメットの着用(着用の促進)」と
「自転車損害賠償責任保険等への加入」の2点です。

 まず「乗車用ヘルメットの着用(着用の促進)」についてです。
 これは「自転車利用者は、道路において自転車を利用するときは、乗車用ヘ
ルメットを着用するよう努めなければならない」また「自転車利用者の乗車用
ヘルメットの着用に関し、情報の提供、助言その他の必要な措置を講ずるよう
に努めなければならない」というものです。

 あくまで「努めなければならない」という努力義務のため、必ずヘルメット
を着用しなければいけないわけではありません。しかし、自転車通勤を認めて
いる会社などは、この条例が施行されたことを従業員に伝えて、ヘルメットの
着用を勧めた方がよいでしょう。

 次に「自転車損害賠償責任保険等への加入」についてです。
 今まで愛知県では、自転車の保険については市町村によって対応が異なって
いました。しかし「自転車利用者又はその保護者」「自転車をその事業の用に
供する事業者」は「自転車損害賠償責任保険等に加入しなければならない」と
今回愛知県全体で義務化されたのです。

 「自転車通勤しているのに、保険に入っていない!」と慌てる方もいるかも
しれませんが、まだ大丈夫です。ヘルメット着用と自転車保険については、令
和3年10月からの施行になります。今から保険の内容を確認しましょう。

 自転車利用者の中には、スマートフォンを見ながら運転していたり、イヤフ
ォンで耳を塞いだ状態で運転していたりする人もたまにいます。しかし過去に
は自転車利用者が歩行者と追突し、死亡事故に至った例もあります。自転車は
免許を取得しなくても乗ることができますが、自転車乗車者が被害者にも加害
者にもなりうる乗り物です。

 自分の身を守るためにも、他人を傷つけないためにも、自転車条例や交通ル
ールを再度確認しておきましょう。