総務やさん最新号

「総務やさん」第744号

自分の顔に責任を持つ
             ・・・・(株)総務システムサービス
                  代表取締役 伊藤 碩茂(ヒロシゲ)
 
 第16代アメリカ大統領リンカーンの有名な言葉に「40歳を過ぎたら自分
の顔に責任を持て」があります。
  ・思いやりのある人は、やさしい穏やかな顔に。
  ・明るく前向きの人は、ほがらかな顔に。
  ・意思の強い人は、しっかりとした顔に。
  ・性根の悪い人は、悪人顔に・・・・・
 人間、親から頂戴した顔も、40歳も過ぎれば、その人の品性や知性、考え
方がそっくり顔に表れる。従って、その責任は本人にあるということのようで
す。
 今話題の某スポーツ協会の代表のお顔と、我が国の国名を冠する某マンモス
大学の理事長のお顔は如何なものでしょうか?特に、後者は、大学というアカ
デミズムを司る頂点の役職でありながら、カケラの品性、知性、教養も感じさ
せないイメージのお顔です。
 側聞するに、学生運動盛んな1970年代頃、大学を新左翼から守った体育
会系リーダーとしての実績を認められ、出世されたようです。特殊法人として
学校法人ですから、良からぬ人が頂点に立ってもなかなか引きずりおろせない
のでしょう。監督官庁の文科省があの体たらくですからやむを得ないかもしれ
ません。
 前者の方は、サングラスがお好きのようで、見た目の品性下劣さはやくざ映
画の悪役を思わせます。(因みに筆者は高倉健の大ファンです。)こんな人物が
スポーツの公益団体の頂点にいるとは夢にも思いませんでした。

 もう一つ、顔に関する有名な俗諺があります。「男の顔は領収書、女の顔は
請求書」。この言葉は大宅壮一が言った言葉だそうです。前段は、苦労した男
性は、その苦労が顔ににじみ出ているという程度の意味かと思います。後段は、
その解釈が憚られる時代となりました。勝手に解釈して下さい。藤本義一の小
説の題名にもなっています。(筆者は読んでおりません。)

 ”顔”は、ヒューマニズムの観点から言えば、不条理そのものです。しかし、
「責任を持て」と言われて、「責任はない」と言い切れないのが人間の持つ悲
しさかもしれません。


給与(賃金)の話 第90回
                ・・・・細口 桂三(ほそぐちけいぞう)

 前回は、「同一労働同一賃金」について紹介しました。 
 今回からは「基幹的職務」と「補助的職務」の区分についてご紹介します。

◎基幹的職務と補助的職務

●「補助的職務」について 
 
 前々回までの職務分析した職務を担わせる際、基幹的職務を所謂、コア人材
に担わせると思います。
 それに対して、限定的な職務であったり、補助的な職務を一般職であったり、
特定職であったりと呼称も様々に担わせることも多いかと思います。
 「基幹職」や「総合職」はコアな為に理解されやすいですが、補助的職務に
関しては曖昧な運用が見られ、暫し、男女雇用機会均等法等の法的に問題化す
る場合も少なくないと思います。
 そこで、コア職務以外をきちんと定義して、運用されている企業は少ないと
思われますのて、考察してみたいと思います。

●方向性

 補助的職務をとらえる際にまず、定型業務をこなす人材を指すことが多く、
「事務職」や「業務職」として位置付けられている場合が一般的ではないかと
思います。
 従来は「一般職」として女性が主に従事し、「腰掛的な仕事」のような位置
づけでしたが、男女雇用均等法により、そのような差別的な人事は禁止されて
います。
 最近では、性別を回避し職務範囲を限定した「特定職」や「業務職」等の呼
称で運用されているをよく見かけます。

 次に「秘書的業務」があります。
 日本では、「秘書」というとイメージが異なるかもしれませんが、秘書業務
は担当する組織や上司が本業に全力を注げるようその支える人材の一部代行す
る役割を果たすことです。
 英語で言う「セクレタリィ」(補佐)業務で、例えば事務方トップなどの事
務次官などを言い、大統領補佐官などはその最高峰でしょう。

●運用

 このように役割や職務を明確にし、基幹的業務は異なる定義をした上で、区
分する必要はあるかと思います。人事制度や職務基準化する際は、少し手を加
え、正しく理解浸透を可能とするために基準化を目指した方が望しいと思いま
す。

 次回は「現業職」を考察したいと思います。