総務やさん

「総務やさん」第798号

今日から消費税10% ・・・キャッシュレスの弊害・・・・
             ・・・・(株)総務システムサービス
                  代表取締役 伊藤 碩茂(ヒロシゲ)
 
 付加価値税とも言われる消費税は、1953年にフランスで初めて導入され
ました。日本では、平成元年(1989年)に竹下政権下で導入されました。
欧米より導入が遅れた理由の一つに付加価値税の持つ税の逆進性の議論に収拾
がつかなかったことがあります。

 しかし、今回、政府は消費税アップ後の景気後退を懸念して、食品に軽減税
率を導入し、スマホやクレジットなどのキャッシュレス決済の導入を促進させ
る様々な消費促進施策を打ち出しています。政府にとっては、消費落ち込みと
物価下落が恐ろしいのです。

 筆者は幼年から少年期SFが大好きでした。現代社会にあって大半のSFに
はないのが、貨幣及び貨幣経済です。未来社会は、貨幣経済は崩壊しているの
です。その端緒となるのが、キャッシュレス社会です。現金を持ち歩かなくて
もよい時代が目前です。

 ほんの30年ほど前、パソコンの黎明期、マウスのない時代、マイクロソフ
トのMS-DOSなるものを操作できなければ、パソコンは使えなかったので
す。表計算ソフト・マルチプランやワープロソフトの”松”や”一太郎”を必
死に覚えたのです。30代後半で突然現れた妖怪のごとき”IT”への対応を
迫られたのは苦痛でした。

 その頃、マン・マシン・インターフェース(勝手に略してMMI)なる言葉
が救いでした。MMIとは、筆者の勝手な解釈をすれば、人間とIT機器の接
続を担う機器(キーボードとかマウスとか)のことを言います。MMIのテー
マは操作性を良くし、より人間に近づける、言い換えれば、IT音痴でもIT
の恩恵を簡単に受けることができるようにすることでした。

 先日、たまたま高齢女性にスマホ決済をマスターさせる実験番組を見ました。
設定終了まで1時間、初めてのキャッシュレスの買物終了まで1時間、果たし
て、彼女は、スマホ決済による買物を日常的にできるようになるでしょうか?

 筆者の予測はノーです。

 時代は高齢者に常に残酷です。特殊サギの高齢被害者をバカ呼ばわりするこ
とはできません。次はあなたの番です。


停電の暗闇に
                  ・・・・野田 貴仁(のだたかひと)

 今年の自然災害は、ニュースになるものも多く、明日は我が身、と考えさせ
られる機会も多いです。災害に遭われた地域の復旧・復興を思わずにいられま
せん。
 台風シーズンですらまだ終わっていないので、気を緩めることなく生活して
いきたいと思います。

 千葉県を中心に長期の停電が続きました。昨年の北海道での停電も記憶に新
しいかと思います。私自身は幸いというか、1時間以上の停電を経験したこと
がありません。ですから長時間・長期間の停電に対して、何が起こるのかも、
何に困るのかも、少し想像できる程度で考えれば考えるほど不安になるテーマ
です。

 停電したらどうなるか。見渡してみると、仕事も生活も電気の力に頼りきっ
ていて驚きます。家電はすべて使えませんし、水道も止まりそうです。宅内で
は電気を使いませんが、大本のポンプは電気で稼働しているでしょうから、こ
れが止まれば断水です。信号が消えれば、交通に支障が出ますし、基地局のバ
ッテリーが数日後に切れれば、携帯網の通信もできなくなります。

 停電になったらどうするか。対処としては、電気を確保する、もしくは、電
気を使わずに済ます。少なくともいずれかになるのでしょう。電気の確保も2
つに分かれそうです。何らかの蓄電池(最近は自動車の蓄電池という選択肢も
あります)から確保する方法と、燃料や太陽光で発電する方法です。
 現実解は、人によってそのバランスが異なると思います。可能な限り電気を
使わずに済ませて、どうしても必要な部分にだけ電気を確保する、という解法
は共通かもしれません。

 ある晩、寝る前にふと思ったことがあります。明かりが点いてないと寝られ
ない家族は、停電時の暗闇で寝るのに苦労しそうだな、と。さらに思い出した
のは、災害に備えた食料備蓄の方法(ローリングストック)の話で、保存食を
普段から食べていると味に慣れるので、災害時も嫌な気分にならずに食べるこ
とができるとか。同様に、たまには真っ暗闇で過ごしてみて、明かりがないこ
とにも慣れておく必要があるなあ、と思ったりしました。